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かわい整形外科
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病気のコラム

指のけがは日常的によく見られるものと思います。
よく見られると同時に軽視されがちなことも確かと思います。
単純な打撲と思っていても骨折があったり、腱の損傷があって指の関節を曲げたり、伸ばしたりできなくなることがあります。
2~3日経過をみて痛みが引かない場合、動きが悪い場合は、整形外科専門医を受診して下さい。
この時診療科目だけで受診しないようにして下さい。
診療科目は医師ならばどの科目も標榜できますので、電話やホームページにて整形外科専門医を確認して受診して下さい。
個々の疾患については、別項にてお話しいたします。

関節リウマチというとすぐに不治の病、両手、足の変形した姿を思い浮かべてしまう方も多いと思います。

関節リウマチはいろいろな事がきっかけとなり(例えば、妊娠、出産、ウイルス感染、かぜ、外傷、ストレスなど)自分の中にある外敵から身を守る免疫の働きがおかしくなり、本来攻撃すべき外敵を免疫の機能が攻撃せず、自分の正常な組織を攻撃するようになるために起きる病気です。

症状は、両手のこわばり、対称性の関節の痛みや関節の腫れが起きますが、左右一方だけの場合もあり、注意が必要です。

長引く関節の腫れ、痛み、朝のこわばりなどがありましたら、整形外科のリウマチ専門医を受診して下さい。

現在リウマチに対して病気の進行を止め、症状を軽快させる多くの種類の薬が使えるようになり、早期に治療を開始すれば進行を止め症状をなくすことができるようになりました。

特に高額ですが、生物学的製剤という薬の出現によってリウマチの治療は飛躍的に進歩いたしました。

次に話は変わりますが、よく女性の患者さんで指の第1関節(正式にはDIP関節)の腫れや変形、痛みを訴えて、関節リウマチではないだろうかと心配して外来を受信される方がみえます。

これは、女性に多いヘバーデン結節といって、指の第1関節の変形性関節症という病気です。

関節リウマチは第1関節には発生しないため、第1関節の変形、痛み、腫れにて勝手に自分は関節リウマチと思い込んでいる方もみえると思います。

くよくよ悩まずに整形外科専門医を受診し、正しい診断をしてもらうことが良いと思います。

痛風という言葉を耳にされた方は結構多いと思います。

イメージとしては足の親指が赤く腫れて痛くて歩けない感じかなと思います。血液中の尿酸値が高くなり、関節にて炎症を引き起こすことを痛風発作といい、よく起きるのが足の親指ですが、体中ならばどこでも起こり得ます。膝にもよく起きますし、アキレス腱が痛むこともあります。男性の発症がほとんどですが、まれに女性にも起こりえます。特に女性も高齢になると発症することがあります。

主に尿酸値が高くなる原因として、尿酸のもとになるプリン体を多く含む食品を多く摂取すると高くなりますし、体質的に尿酸の吸収、排泄は腎臓で行われますが、九州が弱かったり、排泄がうまくされなかったり、尿酸が産生されると必然的に尿酸値が高くなります。

尿酸値が高い状態が続きますと関節に尿酸の結晶がしみ出て痛風発作を起こします。発作が起きたら炎症や痛みをとるためのステロイドや消炎鎮痛剤を内服にもらい症状をとります。痛みや炎症がおさまったら、血液検査にて尿酸値の高いことを確認し、尿酸値を下げるための薬を開始いたします。それとともに体重減少に努めたり、適度な運動を心掛けたり、食事を気をつけることで尿酸値を適正な値にコントロールすることが重要です。

よく患者さんは痛風発作がおさまるとい尿酸値を下げる薬を中止してしまう人がおおいですが、痛風(高尿酸血症)にて恐いことは、高い尿酸血中濃度が持続することで血管壁などに結晶が沈着し、動脈硬化を起こしたりそれによって高血圧になったり、心臓の血管が詰まれば心筋梗塞、脳の血管が詰まれば脳梗塞を起こしやすくなることです。また腎臓においては腎結石もできやすくなります。

血液中の尿酸値を適正に保つことは、健康な生活をしていくうえで非常に重要なことと言えると思います。

高尿酸血症
食品100g中のプリン体含有量(総プリン体表示)
魚介・海産物加工品類 肉類・乳製品・その他
極めて多い
(300mg~)
マイワシ干物、イサキ白子、あんこう肝酒蒸し、カツオブシ、ニボシ 鶏レバー
多い
(200~300mg)
カツオ、マイワシ、大正エビ、マアジ干物、サンマ干物 豚レバー、牛レバー
少ない
(50~100mg)
ウナギ、ワカサギ、ツミレ 豚ロース、豚バラ、牛肩ロース、牛肩バラ、牛タン、マトン、ボンレスハム、プレスハム、ベーコン
極めて少ない
(~50mg)
魚肉ソーセージ、かまぼこ、焼ちくわ、さつま揚げ、カズノコ、スジコ、ひじき、わかめ、こんぶ コンビーフ、ウインナーソーセージ、豆腐、牛乳、チーズ、バター、鶏卵、米飯、パン、うどん、そば

年齢が重なるとともに膝に痛みを感じる方も多いと思います。今回は高齢になってくると多い変形性膝関節症についてのお話です。

膝関節

関節の表面にはクッションの働きをする軟骨が存在しています。そのクッションの働きをする軟骨が減ったり、傷がついたりして膝の関節に炎症を起こして水がたまったり、痛みを出したり、膝の動きが悪くなるという症状が出てきます。

痛みが強い時は消炎鎮痛剤といって、痛みをとったり炎症を抑える薬を飲んだり、痛みや炎症をとる塗り薬や湿布薬を使用することもあります。その他の科学的に日本整形外科学会が有効であると奨めている治療は主に2つあります。

1つはふとももの筋肉(大腿四頭筋)を鍛えて筋力をつけて膝への負担を減らすこと、もう1つはヒアルロン酸という軟骨の成分と同じどろどろとして粘調の液を注射する方法です。この注射は潤滑剤の働きをするとともに炎症を抑えたり、軟骨を再生する働きが若干あります。

大きくこの2つの方法をすることによって、膝の痛みの大部分はとれると思います。膝の痛みや腫れぼったい、まがりにくい、違和感があるなどの症状は放置せずに整形外科専門医のいる病院を受診することをおすすめいたします。

今回大まかな話をしましたが、次回から細かい生活指導や注射の方法、筋力の鍛え方などもお話ししていきます。

診療時間
9:00-12:00
16:00-19:00
休診:日曜・祝祭日・木曜午後・土曜午後

かわい整形外科
〒503-0312 海津市平田町三郷626-1
TEL:0584-66-3569
FAX:0584-66-4570
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